kiricub

カメラやレンズや好きなモノ

オールドレンズのデータ管理 part.1

 ハードディスク上の写真はWindowsエクスプローラーで見ています。昔に比べれば随分よくなりました。簡単な露出数値まで表示することができます。

f:id:kiricub:20200603200352p:plain

シャッタースピード、絞り、レンズ焦点距離、ISO そして、撮影したカメラ名も表示されます。しかし、オールドレンズを使うといくつかの情報は表示されません。

 

 デジタルカメラに付属しているデータ管理ソフトも各社様々です。その中でRaw現像をしない私が唯一使うことがあるのがソニーのPlay Memories Onlineです。

f:id:kiricub:20200603200428p:plain

 このソフトは画像を撮影したカメラ、そしてレンズで検索することができるのです。自社のカメラ、レンズだけでなく他社のものであっても検索すること(フィルターをかける)ができるのです。ただ、完璧ではありません。

 

 これらは画像データの中に含まれるExif情報から可能にしています。現代のレンズであればこのデータは自動的に記録されています。問題はオールドレンズです。Exif情報は一部が記録されていなくても、画像データとしては特に問題はありませんが、私のようにあとからあのカメラで撮った写真は?とか、あのレンズいつ使ったっけ?などということを調べようとすると記録されていたほうが便利です。

 

 シャッタースピードやISOなどはカメラ側のデータなので記録されるのですが、F値焦点距離、そしてレンズ名は記録されません。

 

 ただ、焦点距離に関しては手ぶれ補正機能のため記録されることがあります。まずはPENTAX。私の持っているのはQとQ-S1だけですが、オールドレンズをつけて電源をいれると焦点距離を入力するメニューが勝手に開いて聞いてきます。ここで焦点距離を入力するとExif情報に書き込まれます。

 他のメーカーは自分でメニューを開いて入力してあげる必要があります。オリンパスはEM5mk2とPenではちょっと違うので機種によると思います。Em5はメニューから焦点距離を入力すると記録されます。ただ、オリンパスのメニューは項目が多く階層が深いのでいつも探してしまいます。Penは10本のレンズを登録しておく機能があり、焦点距離だけでなくレンズ名も開放F値も記録してくれます。ただ、やはりレンズを交換してもその都度は聞いてきません。その前に使ったレンズ名他が記録されてしまうことも多いです。

 フジのX-T20には手ぶれ補正はないのですが、焦点距離を入力するメニューがあります。マウントアダプター設定というのですが、全部で6本のデータをあらかじめ記憶できるようになっているのですがその内4本は焦点距離が決まっていて、自分で自由に設定できるのは2本分だけです。更に、純正のマウントアダプターMを使っている時だけ周辺減光補正などのレンズ補正データも記憶できるなんとも閉鎖的な仕様です。ただ、これも最新のX-T4などでは違っているようです。

 そしてソニーですが、私の持っているA7iiはメニューから入力した焦点距離Exifに記録されないとんでも仕様です。せっかく入力しても手ぶれ補正に使われるだけでExifへの書き込みもしてくれません。ただ、A7iiは後から有料のアプリを導入することができます。その名もレンズ補正。たしか千円ちょっとでした。これを入れると100本分のレンズ名、焦点距離、開放F値、歪曲、周辺減光補正のデータを記憶することができます。完璧かと思いきやこれが使いにくい。A7iiもだいぶ古い機種になり、普段の動きもそれほどキビキビという感じではないのですが、このアプリを起動するともう激遅。起動から撮影可能になるまでの時間が一昔前。更にアプリを起動していると使用できなくなる機能もたくさんあります。A7iii以降の機種がこの仕組みを使えなくした(いらなくなった)のも仕方がないのかもしれません。

 また、100本のレンズ情報をカメラのボタンを使って入力するのも大変なら、入力したレンズを設定しようと探すのも大変。

 

 ということで、長くなったので次回に続きます。