初代のPENTAX Qです。2012年の3月発売のようです。噂の段階から欲しかったのですが、発売後よく行くキタムラに行って店長にどうですかと尋ねるとあまりよい返事がなく、もうちょっと待ってみたらと言われ１年後に入手しました。このレンズ１本だけのキットを純正バッテリー１個サービスで買いました。
サイズはLumixGM5と大差ないはずなのですが、持った時の感覚は一回り小さく感じます。マグネシウム合金のボディは結局この１台で、後継機種はプラボディとなり、微妙にサイズが大きくなっています。実はQ-S1を追加で購入しましたが、質感に関してはこの初代Qとは別物の感があります。このカメラを持った時のワクワクする感じは受け継がれなかったと思います。
地方のリサイクルショップでも結構初代Qを見かけるので、そこそこは売れたのではないでしょうか。つい、１台追加しようかと悩んだりします。
性能はコンデジのセンサーなので、全てにおいて他のフォーマットと比較した場合はかなう訳がありません。しかし、当時のPENTAXが結構力を入れて作ったことが伝わる仕上がりです。現代のスマホカメラ機能の高性能さを思えば最新のセンサーと画像処理のQが発売されないかと妄想してしまいます。
最初のレンズとしての標準単焦点F1.9はそのコンデジセンサーでもここまで写ることを証明してくれる出来だと思うのですが。
せっかくリコーと一緒になったのですからGRブランドの広角単焦点レンズなんかでたら、すぐにでも欲しいと思っていました。
後継機も発売されなくなり、実質的には終わってしまっていますが、PENTAXのHPではまだ完全に終わっていない扱いですので、社内でもきっと議論があるのではないでしょうか。
すっかりカメラ業界で存在感が無くなってしまった感じのPENTAXですが、その絵が好きなファンの一人として寂しい限りです。
