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PENTAX Optio I-10

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PENTAX Optio I-10

 l(エル)ではなく大文字のⅠ(アイ)ハイフン10です。PENTAX Qが発売される前に出てきた完全に往年のauto110を意識したコンデジです。私はこれをリサイクルショップで元箱あり完品3,000円で見つけて買いました。PENTAXでauto110関係として購入したので特に必要性があって買った訳ではありません。ただのファン心理というやつです。

 スペックは立派で1200万画素、換算28mmからの5倍ズーム付きです。しかし、撮影してビックリしました。画質が酷いのです。しばらくコンデジを買っていなかったのでいつからそうなったのか分かりませんが、これではスマホの方がマシです。デジカメが売れなくなったのも頷けます。というか売れないので、価格を下げる、コストを掛けられない、画質が悪くなるといった悪循環の中で生み出されたのではないでしょうか。

 以前愛用していたOptioSはたった300万画素でしたが、ずっといい絵を写してくれました。考えてみれば当時6万円くらいの希望小売価格だったと思います。その半額以下で作らなければならず、かと言ってスペック上は盛らなければならないとなれば、画質まで要求する方が酷なことなのでしょう。しかし、その為に自分で自分の首を絞めるように市場が縮小したのではないでしょうか。

 現在ビックリするくらいコンパクトフィルムカメラが値上がりしています。しかし、コンパクトデジカメが再注目されることはないでしょう。

 レンズ銘はPENTAX ZOOM LENSとなっており、OptioSと違ってsmcの表記はありません。以前はOEMされたレンズや廉価版のレンズがこのような表記でした。

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 被写体と背景の境目が不自然に輪郭協調されているように見えます。上の方に写っている実が空に浮かんでいます。枝?茎?が消えてなくなっています。

 さて、使い道が見つからなかったカメラですが、仕舞っておくのも無駄なので今考えているのは車載カメラです。上手いことダッシュボードの上に固定する方法があれば、車からの景色撮影用にしたいと思います。幸い後ろからリモコンも効くのでフォーカスをパンフォーカスに設定してフロントガラス越しの景色をパシャパシャ撮影できそうです。