一眼レフを買おうと考え、カタログをもらったり、いろいろ調べて確か1999年に買ったのが上の写真のセットだった。決め手はデザイン。対抗はCanon IXEだった。シンプルで、カメラらしいスタイル、もっとも大きかったのはLimitedレンズの存在だった。
CanonにはLレンズがあったが、PENTAXのLimitedのようなレンズはラインアップされておらず、オートフォーカスのパンケーキレンズ(すこし厚いと思う)は他社にはなかった。
今はもう廃業したカメラ屋でもう少し早かったら記念バージョンがあったのにと言われたが、それほど惜しいとは思わなかった。金色のバッチやモールが施されたSEバージョンはちょっと趣味じゃなかった。後付けでバッテリーグリップを探して、単三エネループで運用すると高いリチウム電池を使わなくてもよかった。
ISO400の一番安いネガフィルムを詰めて、たくさんの写真を撮影した。F1.9の明るいレンズのおかげで室内でもフラッシュなしで撮影することができた。オートフォーカスは常に中央一点なので、当時のAFシステムでも不満はなかった。
ジャンクで買った古いマニュアルフォーカスレンズもよく似合っていたと思う。
FA77を思い切って買い、ファインダーを覗いた時の驚きを憶えている。
被写体が背景から浮かび上がる様子は、それまで見たことがない世界だった。
あまり使うことが無かったので、持病と言われるポップアップフラッシュのバネの故障もなく、20年以上所有していた。
2003年にPENTAX初のデジタル一眼 *istDが発売されるとそれまでの撮影・現像・スキャンの手間暇からデジタルの手軽さに移行する。
しかし、同じKマウントでフルサイズの画角でレンズを使えるコンパクトなボディとして時々使っていた。
2020年3月売却。