PENTAX最後のフィルム一眼レフ*istです。発売から気にはなっていたのですが入手は2007年ですから随分後からです。もしかしたら製造終了後だったかもしれません。
多分世界最小・最軽量だったはずです。とにかく小さく作られていました。手のひらサイズのフィルム一眼レフでした。
APS用DAレンズでありながらイメージサークルが広いDA40mmと組み合わせるとコンパクトカメラ並みの大きさです。
一眼レフの機能的には全て揃っていましたが、さすがにファインダーはそれほど見やすかった記憶がありません。ただ、ポケッタブルフィルム一眼レフに尽きます。
このカメラに限ったことではありませんが、少なくとも私の視力ではマニュアルフォーカスはきびしかったと思います。現代のミラーレス一眼の拡大表示とピーキングは本当にありがたい機能です。
キットレンズに設定されたFAJ28-80は別途入手です。取り合えず標準状態を作ってみたかっただけです。因みにPENTAXでは初めてのレンズに絞り環がない、ボディからの制御のみで絞りを操作するレンズです。
FAJ18-35はデジタル一眼の*istDのキットレンズですが、フルサイズのイメージサークルをカバーするレンズで*istでは超広角レンズとして使用することができました。
縦位置シャッター付きのバッテリーグリップも入手していました。縦だけでなく横にも大きくなり、コンパクトさを損ないますが、単3電池で運用できるようになり、高価なリチウム電池を使わずに済みました。
しかし、*istに小さな単焦点レンズは似合いました。
FAJレンズはあと1本、望遠レンズがあったと思いますが入手することはありませんでした。
名前がトヨタの車と被ってしまった*istですが、フィルムカメラはこれ1台で終わってしまいました。しかし、PENTAXのデジタル一眼レフはその登場からしばらくこの名前を使い続けていました。