前回FL55mmの記事に書いたFL50mmF1.8です。
ハードオフのジャンク箱からサルベージしました。それでも前後キャップがついていて、カビも見当たりませんでした。家に連れ帰って確認すると、ただ一点、絞りのAーMの切り替えが固着しているようでAポジションから全く動きません。アダプターに装着する際に気を付けないと絞りが動かない、設定した絞りまで絞られないことがあります。アダプターのOPENーLOCKのリングは動きやすいので絞って撮影するときは確認しなければなりません。
※思い切って分解してみました。小さな金属ボールとスプリングに苦戦しながらなんとかMポジションにすることができました。結局グリスに埃が混ざり固着していました。分解して汚れを取り除いたら動くようになりましたがMポジションで使っていこうと思います。
同じFLレンズなのでデザインはよく似ていますが、サイズが一回り?二回り違います。フィルターの口径が48mmというあまり見かけないサイズです。銀枠のクラシカルなフィルターがついていましたが、前玉が奥まっているのでフィルターは付けずに使っています。
指定されている純正フードケースもこの差です。どちらも立派な革ケース入りです。
F1.2よりは大分軽いはずですが思ったほど違いは感じません。ピントリングが細いので、F1.2の方が操作性はいいような気がします。
実際に持ち出す際にはフードを付け、F1.2と同様現行の58mmキャップを付けています。フードの内側に落ちない程度のテンションで取り付けられます。
ネットでは一部で和製ビオターと言われているらしいのですが、どのような描写を指しているのかは不明です。そもそも本家のビオターの写りを知りません。このレンズはAM切り替えのあるII型なので、該当しないのかもしれません。
ボケがグルグルらしいのですが、今回はそういう感じには写らなかったと思いますがいかがでしょうか。
F1.2に比べると癖が少ない気がします。単に開放F値の差からくるものでしょうか。
最短撮影距離はF1.2と同じく60cmと寄れません。これはキヤノンの標準レンズでは一部を除いて共通している点です。所有しているレンズではNewFDの50mmF1.4だけが45cmまで寄る事ができます。
FLが50mmF1.8と55mmF1.2、NewFDが50mmF2と50mmF1.4と4本の標準レンズでF1.2ーF1.4ーF1.8ーF2と開放F値違いで揃ったので満足しています。FDのF1.4やF1.8も一時持っていましたが、現在は手元にありません。キヤノンではFLとNewFDのスタイルが気に入っています。