kiricub

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嗚呼 マイクロフォーサーズ

 4月3日はマイクロフォーサーズの日だったようですが、僕自身は今年に入ってから少しずつマイクロフォーサーズからFUJIFILM Xへシステム移行をしています。

 6年くらい前にそれまでのPENTAXシステムを処分してOM-D EM5markIIを導入しマイクロフォーサーズをメインとしていましたが、そのEM5markIIを処分しました。同時にマイクロフォーサーズのズームレンズ達ともお別れしました。

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Olympus OM-D E-M5ii

 理由は自分でも説明することが難しいのですが、きっかけはPROレンズでした。12-40、40-150の2本のPROレンズを導入して、その2本がとても素晴らしかったのです。画質、使い勝手、価格のどれをとっても僕には最高のレンズでした。ですが、ボディは6年落ちで位相差AFに対応していない。PROレンズの実力を発揮しきれていない気がしたのです。

 当然ボディの買い替えを検討したのですが、現在のオリンパスのラインナップに魅力的なボディを見つけることができませんでした。後継機のE-M5markIIIはエンプラボディになり少し大きくなってしまいました。E-M1シリーズが素晴らしいのは想像できるのですが、フルサイズのA7iiより大きいのは躊躇してしまいます。

 マイクロフォーサーズのメリットであるシステムとしての小型軽量、十分な画質、優れた防塵防滴性能等、そのコンセプトには未だに共感しているのですが、魅力的な製品が登場してくれない気がしてしまったのです。

 PROレンズ以外にもPanaの45-175はインナーフォーカス、インナーズームで換算90-350をカバーするレンズとしては驚異的なサイズだと思います。OLYMPUS の14-150という高倍率ズームの小ささもセンサーサイズが小さいメリットが生きています。14-42PZはズームなのにパンケーキレンズであり自動開閉キャップが純正で装着できる唯一の存在です。

 いずれにしてもセンサー開発に於いてこれまでもこれからも他のフォーマットに比べて開発速度が明らかに遅く、それでなくても高感度ノイズ等、画質の上では不利な物理的に小さなセンサーを使うこのフォーマットの将来性に不安を持ってしまったのでした。オリンパスの事業売却、Panasonicのフルサイズとの2分化戦略もあまりよい印象はありませんでした。

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OLYMPUS PEN-F & M.ZUIKO 17mm F2.8

 ただ、PEN-Fと何本かの単焦点レンズ達はどうしても手放すことができませんでした。当分は使って行こうと思っていますが、後継機の登場は難しそうです。このボディにかけたコスト以上の開発費を新しい会社が負担することができるのでしょうか?