オリンパスペンの自動露出機EEです。オリジナルのPEN、PEN Sがフルマニュアルだったのに対して、露出が自動化されたカメラです。レンズの周囲にあるのが、セレン電池、言わば太陽光発電素子です。光を受けて電気を発生させ、発生した電気を使ってコイルで磁力に替え、針を動かすことで機械的な力に替えます。学校で習うフレミングの法則です。それによって絞りが変化します。
シャッタースピードは低速1/30秒と通常1/125だったかだと思います。正確な動作は忘れてしまいましたが2速だったと思います。
初代はPEN S同様、裏蓋が外れる形です。これだけを残していますが、2007年~2010年頃のマイハーフカメラブームの時代にはこのほかにも色々持っていました。
EE-3はEEシリーズの最終型で裏蓋開閉式でした。EES-2はPEN Sの30mmF2.8レンズを搭載していました。
いずれも、レンズ周囲にセレンがあります。以前に比べて随分見かけなくなりましたが、今でもジャンクで見かけるとセレンを手で覆って光に向けファインダーに赤ベロ(赤い半透明のプラスチック)が出てくるか確認してしまいます。手を放して今度は赤ベロが出てこなければそのカメラは生きています。本当に丈夫なカメラです。
こんなオリジナリティ溢れるカメラを生み出した設計者、メーカーには敬意を表します。今はフィルムで撮影することは無くなりましたが、PEN SとEEだけはFと一緒に持っています。