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オールドレンズのデータ管理 part.2 Exiftool

 前回は、オールドレンズを使うとExif情報にレンズに関する情報は記録されないこと、それがないと後で検索するときに不便なこと、カメラで一部は対応できることを書きました。

 

 今回は後処理、PC上でExif情報を入れる方法です。Exifは画像データにあるので、これを後からPCで書き込めばいい訳です。

 

 10年以上前によく使っていたのが、F6Exifというソフトです。今でも検索すればダウンロードできると思います。個人の方が作られたソフトで大変お世話になりました。

 

 元々はNikonF6というフィルムカメラには撮影データを記録する機能があるようで、そのデータをフィルムスキャンした画像データにExifとして入力するために作られたと記憶しています。

 

 私もフィルムカメラで撮影し、スキャンしたデータにカメラ名、レンズ名、焦点距離等をせっせと入力していました。そのお陰で今どのカメラで撮影したデータかがわかります。

 

 あれから10年以上たち、もっと便利なソフトはないかと探してみました。需要がないのかあまり検索に引っ掛かりません。その中で見つけたのがExifToolというソフトでした。

 調べてみると、どうもコマンドラインのツールのようです。昔懐かしい呪文のようなコマンドをターミナルから入力するソフトです。ただ、とても高機能のように見えました。

 さらにGUIforExifToolというのがあるようです。

 

 早速ダウンロードしてみました。ソフトは2つからなります。設定をウィンドウから指示するExiftoolGUI.exeと、実際にデータを書き込むExiftool.exeの2つのファイルを同じフォルダに置きます。Exiftool.exeはダウンロードして解凍すると違う名前(バージョン付き?)になっているので、名前を変えないとExiftoolGUI.exeと連携しません。

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 このように起動できればOKです。左側にフォルダ、プレビューのペイン。真ん中にファイル一覧。そして右側がExif情報等です。

 

 Exif情報はタグとその値からなっています。このソフトは英語なのでちょっと調べる必要がありますが私が書き込んでいるのはレンズ名、焦点距離、レンズ開放F値F値の4つです。

 

 データを書き込むときは右側のペインのworkspaceタブを出して、LensModelの項目を選択します。オールドレンズであれば何も表示されないか”---”となっています。

選択した状態で右下のテキストボックスにレンズ名を入力し、Enterを押すと反映されます。直接入力できないのでちょっと使いづらいですが、慣れれば気になりません。

 

 ここで、レンズ名ですが単語登録しておくと便利です。私は焦点距離を読みにして登録してあります。ただ、50mmだけはどうしても多いのでF値込みにしています。

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こうすることで、毎回微妙に記述が変わってしまって違うレンズとして認識されないようにしています。

 

FnumberがF値、ForcalLengthが焦点距離です。レンズ開放F値は初めは表示されませんが、右上のExifボタンを押して、MaxApertureValueを右クリックし、Add tag to Workspaceをクリックするとworkspaceに表示され、変更するとこができるようになります。

 また、使わないタグはworkspaceに表示されないようにすることもできます。

タグの意味はググって調べました。

 

入力が終ったら右下隅のSaveボタンを押すと書き換えが始まります。

 

もちろん、真ん中のファイルのペインで複数のファイルを選択していれば全てのファイルに同様のExif情報が書き込まれます。

 これで、オールドレンズを使っても画像データのレンズ情報を残すことができます。また、カメラで間違って記憶されてしまった焦点距離も家に帰ってデータを読み込んだ後訂正することができます。