私がカメラの基本的な知識を最初に仕入れたのは丹下清志氏のコンパクトカメラの本でした。その本を今は持っていませんが、Konica BiG miniはその中で、とてもよく写ると紹介されていました。何度も見返したので、その中で紹介されているカメラのことも自然と刷り込まれていたのだと思います。
2011年の7月の写真。多分ジャンクの箱の中に見つけたのだろう。
調べてみたのですが、写真が見つかりません。写したのにExifデータを入れ忘れたのか、そもそも使っていないのか、壊れていたのか、今となっては憶えていません。ただ、レンズを取り出したのは実は随分前の事。一旦Eマウントのボディキャップで試作してありました。
今回改めてMマウントキャップへの移植をすることにしました。当初はEspioより簡単にできると思っていましたが、思わぬ所でつまずきました。鏡筒が太くてヘリコイドアダプターと干渉して無限遠がでるポイントまで押し込めなかったのです。後玉を一旦外して、鏡筒を少しずつ削って何とか収めることができましたが、後玉が露出することになってしまいました。
前面は43-46のステップアップリングが余っていたので接着。それでもレンズが前に少し出っ張っていて、何かに当たりそうなので46mmフィルター枠で延長しておきました。
今回はMマウントキャップの淵から4mmぐらい前に出したところで無限遠が出ました。ここからレンズの前面とキャップを水平に調整するのに色々考えた結果、こんなものを利用しました。
だいたい4mmの板切れを探したら、3.8mmの切れ端を見つけたので、これを2つに切って適当な板に張り付ける。板の間にレンズ鏡筒を入れ、マウントキャップは張り付けた板に当たるのでレンズ前面と3.8mmの差ができます。後は、板にマスキングテープ(なんでもいいがたまたま)を1枚貼って、無限を確認、また1枚・・・と。結局今回はテープを5枚貼ったところでよしとしました。
こんな方法しか思いつかなかったんですが、この程度の精度でも自己満足のレンズ改造なので許してください。
それからマウントキャップの穴あけはドライバドリルにホールソーをつけて開けています。ホームセンターに行くと1サイズ1本2~3千円ぐらいしますが、Amazonで中国製が13サイズ13本セットで3千円しないぐらいで売っていました。プラスチック相手なのでこれで十分です。サークルカッターで穴あけできなくもないですが、大変ですし、キレイにできる訳でもありません。
それでは、写真を撮ってきたのでもし興味があればどうぞ
ちょっとボケがグルグルしているような
これだと分かりにくい(こんなレンズだとバレないかも)
遠景は周辺が流れまくりですね
開放3.5なので、実際カメラとしては、こんな時は絞られていたでしょうからこんな写りではなかったんでしょう。
まあ、絞りたかったら別のレンズを使いますし、これはこれで楽しみたいと思います。もし万が一、同じようなことをやってみようと思われた方は自己責任で楽しんでください。