X-mountレンズ入れ替えその2はマクロレンズです。
代わりにXF60mm macroを放出しました。
XF60はXシステム導入初期に手に入れて使っていましたが、やっぱりもう一歩寄れないという場面を何度も経験しました。マクロで寄れないとは変な感覚です。最短撮影距離は約26cm。60mmレンズとしてみればもちろん寄れるレンズです。しかし、ハーフマクロとは言えマクロレンズです。このレンズを持ち出すと所謂マクロっぽい絵が撮りたくなってしまいます。その時の感覚が寄れないなのです。
何かないかと一時はディスコンのタムロン60mmF2をAFマウントアダプターで使えないかとか、CanonのEF-Sのマクロレンズはどうだろうかとか考えていました。
その時ふとこのレンズの事を思い出しました。調べてみるとこいつは等倍。約15cmまで寄る事ができるのです。早速キタムラネット中古を見てみると3本ほど出ています。その中から程度の良さそうな1本を取り寄せました。
ついでにスペックが被るオールドレンズも1本放出です。
今回は偶にしか使わないレンズを所有していてもしょうがないとの方針のもと機材の整理も行っています。そうしないと増える一方ですから。レンズが生えてくるとはよく言ったものです。
ULTRON入れ替えで浮いた資金も投入してトントンといった所です。
コイツmacroではなくmakroなんですね。初めて知りました。XF60と比較すると最大径、全長、重量とも一回り大きいのかなあと思っていましたが、実際に手にしてみるとあまり変わらないという印象です。インナーフォーカス式なので、近距離撮影時も全長は変化しません。XF60が最短撮影距離時の伸びた全長と同じくらいの長さなのです。フォーカス速度は動かすレンズ枚数が少ないのか全群が行ったり来たりするXF60より若干ですが早く感じます。個人的には特に不満はありません。
これで12mmでコンプリートなんてことは考えないようにしています。実は32mmも一時は手放そうかとも考えました。ただ、XF35mmF1.4とはキャラクターが全く違い思いとどまりました。XF35はキャラが濃く、時々過剰な演出に感じることがあります。その点Touit32の方はパッと見は地味な感じでありながら、すっきりした空気感を感じさせる絵を出してくれたりします。ならばと今回姉妹レンズを導入する気になりました。
XF60を使っているときは絞り開放での撮影が多かったのですが、Makro Planarは寄れるので被写界深度を考えて絞る、そうするとシャッタースピードが遅くなってブレる、とのせめぎ合いを楽しむことができます。
これくらいならXF60でも撮影できたかもしれませんが、寄れない感覚がなくなり満足しています。
そしてX-mountシステム再構築は次回でクライマックスを迎えるのです。
父が遺した双眼鏡。何故父は双眼鏡を買ったのだろう。今となってはその答えは不明のままです。