CANONのフィルム一眼キットレンズだったようです。リサイクルショップで税込み2000円未満だったので確保しました。
前玉の裏側にカビ跡のような汚れがあったので分解してみました。化粧リングを外そうとしましたが、ゴムでいくら回しても外れてきません。このリングはねじ込みではなくプラスチックの爪でハマっているだけでした。精密ドライバーのマイナスでこじるのが正解でした。あまり整備性を考えていない設計のようです。後は特にギミックはありませんでしたが、掃除してもあまり綺麗には取り除くことは出来ませんでした。コーティングの劣化なのかもしれません。
フィルター径は52mm、フードは他の標準レンズと共通のBS-52専用フードです。このフードですが現存するほとんどのものが取り付け部が劣化してキチンと固定されません。私の持っているものも例外ではなく、シリコンチューブを使った修理方法がネットに上げられていますので、そのうち修理してみようと思っています。
古いキヤノンの50mm廉価モデルは最短撮影距離が60cmになっているものが多いそうです。PENTAXやNIKONは45cmになっているものがほとんどですが、キヤノンは上位モデルとの差別化なのかこの時代のものでも60cmなのでちょっと使いにくいところです。
50mmF2なので、鏡筒も短く170gと軽量です。描写はボケが少しうるさいような気がしますが、背景次第かなとも思います。
ちょうどこのレンズが現役だったころ、一瞬だけカメラに興味を持った時期がありました。友達がCANONのAV-1を持っていてAE-1やA-1のカタログを眺めていたことがありました。しかしその時は単に機械としてのカメラに興味があっただけで、何を写すのかをイメージできずカメラを買うことはありませんでした。
そのカタログに載っていたのがNewFDのレンズだったはずです。ですのでなんとなく懐かしさがあり、NewFDがジャンク箱に入っているとつい手に入れたくなるのかもしれません。