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M.ZUIKO DIGITAL 30mm F3.5 MACRO

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M.ZUIKO DIGITAL 30mm F3.5 MACRO & PEN-F

 前の記事でマイクロフォーサーズからのシステム移行の話を書いておきながら、実は新しい中古レンズを2本買っていました。M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 MACROを手放し、30mm F3.5を迎えました。

 FUJIのシステムで60mm F2.4のハーフマクロを買ったので、マイクロフォーサーズは標準マクロにしようと思ったからです。Panasonicの30mmは手放したので、今度はオリンパスにしてみました。

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M.ZUIKO DIGITAL 30mm F3.5 MACRO & PEN-F

 標準でフードの設定はありませんので、ETSUMIの46mmフードを付けました。もともとPanasonicの20mm F1.7用に用意したものですが、似合っていると思います。

 このレンズ、最大撮影倍率が換算1.25倍とほとんどレンズの先端が被写体にぶつかりそうになるくらい寄れるので、このフードが最適だと思います。

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 雪の重みで折れてしまった桜の枝を拾ってきて、ペットボトルに水を入れ挿しておいた枝についていた蕾が膨らんでもうじき咲きそうになっています。

 いかにオリンパスの手振れ補正が強力でも、この近さではブレてしまいますね。

 ちょっと前からカメラやレンズの写真はこのレンズで撮っていますが、いくらでも寄れるこのレンズは凄いと思っています。

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M.ZUIKO DIGITAL 30mm F3.5 MACRO & PEN-F

 因みにこのレンズはFUJIのXF60mmで撮りました。

 

 

 

嗚呼 マイクロフォーサーズ

 4月3日はマイクロフォーサーズの日だったようですが、僕自身は今年に入ってから少しずつマイクロフォーサーズからFUJIFILM Xへシステム移行をしています。

 6年くらい前にそれまでのPENTAXシステムを処分してOM-D EM5markIIを導入しマイクロフォーサーズをメインとしていましたが、そのEM5markIIを処分しました。同時にマイクロフォーサーズのズームレンズ達ともお別れしました。

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Olympus OM-D E-M5ii

 理由は自分でも説明することが難しいのですが、きっかけはPROレンズでした。12-40、40-150の2本のPROレンズを導入して、その2本がとても素晴らしかったのです。画質、使い勝手、価格のどれをとっても僕には最高のレンズでした。ですが、ボディは6年落ちで位相差AFに対応していない。PROレンズの実力を発揮しきれていない気がしたのです。

 当然ボディの買い替えを検討したのですが、現在のオリンパスのラインナップに魅力的なボディを見つけることができませんでした。後継機のE-M5markIIIはエンプラボディになり少し大きくなってしまいました。E-M1シリーズが素晴らしいのは想像できるのですが、フルサイズのA7iiより大きいのは躊躇してしまいます。

 マイクロフォーサーズのメリットであるシステムとしての小型軽量、十分な画質、優れた防塵防滴性能等、そのコンセプトには未だに共感しているのですが、魅力的な製品が登場してくれない気がしてしまったのです。

 PROレンズ以外にもPanaの45-175はインナーフォーカス、インナーズームで換算90-350をカバーするレンズとしては驚異的なサイズだと思います。OLYMPUS の14-150という高倍率ズームの小ささもセンサーサイズが小さいメリットが生きています。14-42PZはズームなのにパンケーキレンズであり自動開閉キャップが純正で装着できる唯一の存在です。

 いずれにしてもセンサー開発に於いてこれまでもこれからも他のフォーマットに比べて開発速度が明らかに遅く、それでなくても高感度ノイズ等、画質の上では不利な物理的に小さなセンサーを使うこのフォーマットの将来性に不安を持ってしまったのでした。オリンパスの事業売却、Panasonicのフルサイズとの2分化戦略もあまりよい印象はありませんでした。

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OLYMPUS PEN-F & M.ZUIKO 17mm F2.8

 ただ、PEN-Fと何本かの単焦点レンズ達はどうしても手放すことができませんでした。当分は使って行こうと思っていますが、後継機の登場は難しそうです。このボディにかけたコスト以上の開発費を新しい会社が負担することができるのでしょうか?

 

 

Super-Multi-Coated TAKUMAR 35mm F3.5

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Super-Multi-Coated TAKUMAR 35mm F3.5

 コロンとした小さなカワイイレンズです。Auto TAKUMAR 55mm F2を以前持っていましたが、似たようなサイズ感だと思います。最大径が57mm、全長34mm、重さは152gらしいです。

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Super-Multi-Coated TAKUMAR 35mm F3.5

 ヤフオクでSuper-TAKUMAR銘の金属フードを調達しました。

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Super-Multi-Coated TAKUMAR 35mm F3.5

 小口径ですので、絞ってパンフォーカスが現役当時の想定される使い方だったのでしょうか

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Super-Multi-Coated TAKUMAR 35mm F3.5

 フードの先端には62mmのキャップがピッタリでした。PENTAX銘のレンズキャップで62mmは激レアだと思っています。これはFAレンズ時代の28-105、28-200ズームレンズ用で、おそらくタムロンOEMレンズだったと思われます。キャップのデザインが当時のPENTAXのモノではなくタムロンのデザインだからです。当時珍しいと思い、レンズキャップだけ購入して20年以上死蔵していましたが、やっと使い道を見つけることができました。

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 F8かF11まで絞っています。

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 開放。最短撮影距離は45cmと寄れませんが、ヘリコイドアダプターで30cmくらいまで寄って撮りました。十分以上です。

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Super-Multi-Coated TAKUMAR 35mm F3.5 & FUJIFILM X-S10

 マウントアダプター2つ重ねです。望遠レンズではヘリコイドアダプターの恩恵はあまり感じませんが、広角になるほど寄れるようになる気がします。

 

 

 

EBC FUJINON 55mm F1.8

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EBC FUJINON 55mm F1.8

 昨年ヤフオクで入手していたレンズです。フジのM42レンズが1本くらいあってもいいかなと思い、オークションを眺めていた際に訳アリ品ということで出品されていたこのレンズが目に留まりました。

 訳アリの内容ですが、開放測光のためのマウントの出っ張りが削られていること、絞り込みのピンが抜かれてしまっていることでした。

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EBC FUJINON 55mm F1.8

 しかし、これはマウントアダプター経由のデジカメでしか使う予定がない私にとってはメリットでしかありません。レンズそのものもカビはなく多少くもりがでているくらいで問題ありませんでした。更に純正の金属フード付きだったことから入札しましたが、競り合うことなく落札してしまいました。

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EBC FUJINON 55mm F1.8

 上の写真では青く見えるコーティングは目視ではアンバー系に見えます。フロントキャップは無かったので現行フジの49mmキャップの旧型を付けています。

 私が持っている古いCAPA特別編集「実用中古標準レンズ100本ガイド」には”スミズミまで均一画質の完成されたレンズ”と紹介されています。因みにこの本によるとスペックは4群6枚、最短撮影距離45cm、フィルター径49mm、最大径59.mm、全長42.5mm、重さ195g、発売時価格13,800円となっています。2000年発行の本で20年以上前のレンズと書かれていることから1970年代のレンズであることが分かります。ただ、本に載っているレンズとはフォーカスリングのゴムの形状が違うようなので、もっと前かもしれません。

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 実際に撮ってみましたが、APSで周辺がトリミングされてしまうのも相まって、あまり特徴を感じることができませんでした。逆に言うと色調も含めて現在でも十分使って行けそうです。たまたま曇りの日だったので、逆光条件等試せなかったこともあるのでまた、連れ出してみたいと思っています。

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EBC FUJINON 55mm F1.8 & X-S10

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EBC FUJINON 55mm F1.8 & X-S10

 同じメーカーのボディとレンズですが、40年以上の発売時期のズレがあってもこうして接続して写真を撮ることができるというのは面白いと思っています。

 

 

 

 

KONICA EYE HEXANON 30mm F1.9

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KONICA EYE

 十数年前に手に入れたKONICA EYEです。EYEのロゴのデザインが特徴的ですが、搭載されているレンズは30mmF1.9という大口径になっています。セレンも生きていましたが、ボディの劣化がひどく、ジャンク扱いだったと思います。

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KONICA EYE

 この時代の大口径のハーフサイズカメラはレンズの明るさを競争していたようですが目測のピントではなかなかレンズの明るさを活かすことは難しかったと思います。

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 最後に使ってから10年近くが過ぎてしまい、ようやく決心して分解してみました。

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KONICA EYE

 この手のカメラにしてはレンズの取り出しは比較的楽にできましたが、Mマウントボディキャップへの移植で無限を出すのが難しく、結果的にオーバーインフになってしまいました。

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FUJIFILM X-A7 & KONICA HEXANON 30mm F1.9

 セレンはフィルター枠を活かしたかったので付けてみました。フォーカスは固定、ヘリコイドアダプター頼みで絞りは開放固定です。

 オリジナルの最短撮影距離は1mですが50cmくらいまで寄れるようです。

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KONICA HEXANON 30mm F1.9

 十数年ぶりにレンズをつかってあげることができました。晴れた日中は使いにくいですが、これからたまには使って行こうと思います。