昨年ヤフオクで入手していたレンズです。フジのM42レンズが1本くらいあってもいいかなと思い、オークションを眺めていた際に訳アリ品ということで出品されていたこのレンズが目に留まりました。
訳アリの内容ですが、開放測光のためのマウントの出っ張りが削られていること、絞り込みのピンが抜かれてしまっていることでした。
しかし、これはマウントアダプター経由のデジカメでしか使う予定がない私にとってはメリットでしかありません。レンズそのものもカビはなく多少くもりがでているくらいで問題ありませんでした。更に純正の金属フード付きだったことから入札しましたが、競り合うことなく落札してしまいました。
上の写真では青く見えるコーティングは目視ではアンバー系に見えます。フロントキャップは無かったので現行フジの49mmキャップの旧型を付けています。
私が持っている古いCAPA特別編集「実用中古標準レンズ100本ガイド」には”スミズミまで均一画質の完成されたレンズ”と紹介されています。因みにこの本によるとスペックは4群6枚、最短撮影距離45cm、フィルター径49mm、最大径59.mm、全長42.5mm、重さ195g、発売時価格13,800円となっています。2000年発行の本で20年以上前のレンズと書かれていることから1970年代のレンズであることが分かります。ただ、本に載っているレンズとはフォーカスリングのゴムの形状が違うようなので、もっと前かもしれません。
実際に撮ってみましたが、APSで周辺がトリミングされてしまうのも相まって、あまり特徴を感じることができませんでした。逆に言うと色調も含めて現在でも十分使って行けそうです。たまたま曇りの日だったので、逆光条件等試せなかったこともあるのでまた、連れ出してみたいと思っています。
同じメーカーのボディとレンズですが、40年以上の発売時期のズレがあってもこうして接続して写真を撮ることができるというのは面白いと思っています。