Kマウントを採用したリコーの50mmです。M42マウントからKマウントに変更したPENTAXがその規格を他社にも公開?することでマウントの普及を狙ったのでしょうか。このレンズを手に入れた頃はPENTAXがリコーに吸収されるなんて思ってもいませんでした。
和製ズミクロンとも称されるこのレンズですが、最短撮影距離が60cmの廉価版もあるようですので購入する際はチェックポイントです。写りがどれほど違うかは怪しいものですが、単純に寄れないレンズは不便ですから少しでも寄れる方がいいと思います。
このレンズもどこかのジャンク箱から救出したものです。レンズ前後のキャップは後でリコーのものを探して入手しています。
フィルター径が52mmなので、ニコンのフードHS-1を付けています。このフードはねじ込み式ではないので付け外しがし易いのですが、逆さ付けはできません。持ち出す際はこのまま、結構深いのでキャップもしないでバッグにしまっています。金属製で立派な感じが気に入っています。※さすがのニコンもこのフードはディスコンのようです。
レンズの写りは確かに廉価なレンズにしてはしっかりと写ってくれます。リコーは当時、他のカメラメーカーに比べブランド力が弱かったのか価格の割に性能を頑張ったんではないでしょうか。それが評判になって和製ズミクロンなんて言われているのかと思います。ただこの後のレンズは次第にプラスティック鏡筒になりチープな造りに変化していきます。それはそれで今となっては面白いのですが。28mmと45mmのパンケーキレンズなんかは一時期欲しかったのですが、価格がチープではなくなってしまい残念です。それにせっかくのパンケーキレンズもマウントアダプターにつけると普通になってしまうのも手が出ない一因になってしまいました。